人気のバブルボケを手軽に楽しむ!VEB Pentacon AV(ペンタコン AV) 80mm F2.8
こんにちは!
オールドレンズがいざなう楽園のような瞬間を「わたしのエデン」と呼び作品を制作しております。
写真作家の ema/上岡エマ(うえおかえま) と申します。
今回は人気のバブルボケを手軽に楽しむことが出来るプロジェクターレンズVEB Pentacon AV(ペンタコン AV) 80mm F2.8をご紹介していきたいと思います。
バブルボケと言えばシャボン玉のようなわっかが特徴的で、
Meyer Optik(メイヤー・オプティック)社のTrioplan(トリオプラン)が有名ですが、
それよりもコストを抑えて手軽に楽しめると人気を博しているのがこのレンズ。
プロジェクター用なので、絞りもピントを合わせるためのヘリコイドもないのですが、
★絞りについて→バブルボケを楽しむ主旨であれば開放で撮るから無くてもOK!という方におすすめ。
★ヘリコイドについて→カスタマイズされ問題なく使える状態で流通しています。
ということで、
トリオプランよりも安価に、手軽にバブルボケを楽しみたい方にはうってつけなのです。
VEB Pentacon AV(ペンタコン AV) のルーツをざっくり追うと、、、
バブルボケの出るレンズとして人気があるメイヤー・オプティック社のTrioplan(トリオプラン)。
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トリオプランをもとにプロジェクター用に作られたのが、同社のDiaplan(ダイアプラン)。
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そしてメイヤー・オプティック社を吸収したペンタコン人民公社がダイアプランを受け継いだのが今回のPENTACON(ペンタコン) AV。
そんなルーツを持つペンタコンAV 80mm F2.8の写りを、フルサイズ機での160mm換算となるマイクロフォーサーズ機オリンパスPEN E-P1にて試写いたしました。
(今回掲載の画像は撮影時の設定にて彩度・色調調整あり。JPEG撮りっぱなしの素画像をリサイズしたものです)
発色の良さと、輪郭のふわりとしたやわらかさ。
バブルがちょうど模様のようで、和な趣の被写体が意外とはまることに嬉しい驚きを感じました。
ふんわりと優しい描写はポートレートや小動物などの可愛い被写体にもぴったり。
シャボン玉のようなボケが華やかでファンタジックな世界観に!
体長18~22cmほど(個体差ありますが頭の大きさは5cmくらい?)のニホンリスにどこまで寄れるか試してみたのですが、近づきすぎて逃げてしまいました!レンズとしてはもっと近くでも撮れるのに残念。
毛並みの描写など、やさしくていい感じです。
今度は動かないお花をモデルにバブルを追ってみたところ、、、
画面右上のバブルと、花下に広がる光の群像に魅了されてしまいました!
被写体と、ボケとなる後ろの光源の距離によっても出方が変わるので、一つの画面に多様な効果を生み出せます。
この画像だと少し分かりにくいですが、画面左側にうっすらと見える虹フレア。
角度次第で出そうと思えばもっと出ます。好みの加減を調節するのも楽しいです。
虹と大小のバブルという両得感。笑
ちょっと使ってみただけでもわかるバブルぶりは、
いろんなシーンや被写体で撮ってみたくなる、
遊びがいのある一本です。
撮影機材:VEB Pentacon AV(ペンタコン AV) 80mm F2.8 + OLYMPUS PEN E-P1
※この記事はKino;Prismicという自身のブログを新たに加筆・編集したもので、画像は既出のものを使用しています。