ふんわりとした雰囲気が女子に人気のロシアンレンズ☆HELIOS-44(ヘリオス) 58mm/F2
こんにちは!
オールドレンズがいざなう楽園のような瞬間を「わたしのエデン」と呼び作品を制作しております。
写真作家の ema/上岡エマ(うえおかえま) と申します。
今回は、ふんわりした雰囲気づくりが得意なロシアンレンズ
HELIOS-44(ヘリオス) 58mm/F2をご紹介します。
シルバーのキラキラが目を惹く外観。
カメラにつけるとこんな感じ!
ちょっとガッシリしてるので、多少重量感はあります。
ヘリオス-44は東独カールツァイス・イエナ社BIOTAR(ビオター) 58mm/F2の初期型を元に、
戦後ロシアのKMZ社が開発を始めたレンズで、多くのバリエーションが存在しているようです。
数多く流通しているため、比較的コストパフォーマンスの良い、人気のあるレンズです^^
ただ、そのままだとあまり寄って撮ることができないため、
花や小物、テーブルフォトなどのイメージカットを撮りたい方や、マクロ好きの方には、
更に更に近づいて撮影することができるようになる、
ヘリコイド付アダプターを使うことをおすすめします!
写りの特徴としては、ぐるぐるボケが挙げられることが多いのですが、
センサーサイズの小さいマイクロフォーサーズではその効果が顕著に出る周辺部分を拾えません。
たとえば、こんな感じに少しぐるぐるしてるかなという感じで、
周辺に行くにしたがい、ボケが楕円形になります。
ぐるぐるボケを存分に楽しみたい方は、
大きいセンサーサイズのカメラを使用してみてください^^
ぐるぐるとあまり顕著には出せなかったとしても、
ふんわりとした写りに魅了される方が多いのは確かです。
少し光と戯れてみた作例として、フレアーを出すとこんな感じ!
(下の画像はわかりやすくするためコントラスト等調整しています)
た。。。楽しい♪と、思わずつぶやきたくなってしまいます(いや、実際つぶやいてたけど。笑)
ヘリコイドアダプタで更に寄ってみると。。。
ふんわりやさしい描写に紳士淑女も心はもう乙女☆
(↑ってことにしておいてやってください(汗))
ヘリオス(ギリシャ神話に登場する太陽の神の名。太陽の意。)の名のとおり、
太陽のもと明るい色味の似合うレンズではありますが、
少し暗めに寄せてスモーキーな雰囲気を楽しむのもおすすめです。
特に私の持っている個体はコンディションに難有りなのですが、そのためかポートレート等、
ヴェール越しの空気感を醸してくれる雰囲気ふんわりな乙女チックレンズと化しています。笑
(本来はもう少しクリアに写るレンズのようなのですが、そんな経年を経たこの個体の魅力を、活かしたいなという気持ち。)
Model:増澤璃凜子
Model:ゆな
Model:桑田莉子
Model:増澤璃凜子
ヘリオスの温かみのある写りがポートレートとも好相性で、少しノスタルジックな印象も。
個人的には曇りの日の温度感に使いたくなるレンズでもあります。
(ポートレート作例:2015.11.29ブリコラージュ工房NOCTO主催 上野由日路著『オールドレンズ×美少女』出版記念撮影会にて)
撮影機材:HELIOS-44(ヘリオス) 58mm/F2 + OLYMPUS PEN E-P3
※この記事はKino;Prismicという自身のブログを新たに加筆・編集したもので、画像は一部をのぞき既出のものを使用しています。